日本のDJ人口は何人?世界と日本のDJ人口を調べてみた

DJ入門!!

こんにちは、DJ宇奈月です♪

「日本にはDJが何人くらいいるんだろう?」

DJを始めたばかりの方や、これからDJを始めようと思っている方なら、一度はそんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。
私自身も、ふとそんなことが気になって調べ始めました。

という訳で、今回は知りたいことを調べてみよう!のコーナーです。

いやしかし、考え始めると、意外と難しい問題だと気づきます。

クラブでプレイしているプロDJだけを数えればいいの? それとも、趣味で自宅DJを楽しんでいる人も含めるべき? 最近ではYouTubeやMixcloudにDJ MIXを公開している人もたくさんいますが、その人たちはDJ人口に入るのでしょうか?

そこで今回、実際に公開されている資料をいくつか調べてみました。
この記事では、その結果分かったこと、そして分からなかったことを、
できるだけ正直にお伝えしていきます。

先に結論:日本のDJ人口を示す全国統計はない

先に結論からお伝えします。

今回調査した範囲では、日本のDJ人口を直接示す公的な全国統計は確認できませんでした。

「DJ人口 日本」「日本 DJ 何人」といったキーワードで検索して、
この記事にたどり着いた方には申し訳ないのですが、
「日本のDJ人口は◯万人です」とはっきり言い切れる公式な調査データは見つかりませんでした。

ただ、これは「日本にDJがほとんどいない」という意味では決してありません。

この後の章で紹介していきますが、
DJ検定、DJスクール、競技会、そしてYouTubeやMixcloudといった
オンライン上の活動を見ていくと、
「プロだけではない、幅広いDJ活動層」が確かに存在していることが見えてきます。

正確な人数は分からなくても、その「広がり」を数字以外の角度から見ていく。それが今回の記事の目的です。

なぜDJ人口を正確に数えるのが難しいのか

「DJ」と名乗る基準がそもそもない

DJ人口が分かりにくい一番の理由は、
「DJ」と名乗るための全国共通の資格や免許のようなものが存在しないことです。

医師や弁護士のような国家資格であれば、資格保有者の数を数えれば済みます。しかしDJの場合、機材を買って音楽をつなげば、極端な話、その日からDJと名乗ることができます。

「どこからをDJとして数えるのか」という線引きが人によって違うため、
そもそも数えようがない、というのが実情のようです。

プロ〜Bedroom DJ〜オンラインDJまで、活動の幅が広すぎる

もう一つの理由は、DJという活動の幅がとても広いことです。

  • プロDJ(DJで生計を立てている人)
  • セミプロDJ(本業を持ちながら定期的に活動する人)
  • クラブやDJバーで活動するDJ
  • 趣味でDJを楽しむ人
  • 自宅で練習・MIX制作を楽しむBedroom DJ
  • YouTubeにDJ MIXを公開する人
  • MixcloudにDJ MIXを公開する人
  • ライブ配信でDJプレイを届ける人

ざっと挙げただけでもこれだけの形があり、しかも一人の人がこの中の複数に当てはまることも珍しくありません。例えば「普段は自宅でMIXを作っていて(Bedroom DJ)、それをYouTubeにも公開している(YouTube DJ)」という方もいるはずです(私ですね)。

こうした活動を単純に足し算してしまうと、同じ人を何度も数えてしまうことになります。だからこそ、「日本のDJ人口=◯万人」という一つの数字にまとめるのがとても難しいのです。

世界のDJ人口を調べてみた

Global DJ Census(Digital DJ Tips)とは

日本の資料を見る前に、まずは世界に目を向けてみます。

DJ向けの情報サイトを運営するDigital DJ Tipsは、「Global DJ Census」というDJに関する調査を継続的に実施しています。世界各地のDJから回答を集めるアンケート調査で、DJの活動実態を調べている取り組みとして知られています。

22,000人超・32,027人という数字の正体

このGlobal DJ Censusでは、

という規模のデータが集まっています。

かなり大きな数字なので、一見「世界には2万人以上のDJがいる」と思ってしまいそうになりますが、注意が必要です。

この数字は、あくまでGlobal DJ Censusに回答(エントリー)した人数です。世界のDJの総人口を示すものではありません。

特に2021年の調査結果ページでは、回答者について「our community who completed this year’s census(今年の調査に回答してくれた、私たちのコミュニティ)」という表現が使われています。つまり、Digital DJ Tipsのコミュニティから広く集まった回答であり、世界のDJ全体を無作為に抽出したような調査ではない、ということがうかがえます。

世界中には、この調査を知らない人、回答していない人のほうがはるかに多いはずです。大きな数字を見たときこそ、「これは何を数えた数字なのか」を確認することが大切だと、今回調べていて改めて感じました。

世界のDJはどんな人たちなのか

調査から見えるDJ活動層の内訳

数字そのものよりも参考になるのが、この調査から見えてくる「DJの実態」です。

Global DJ Censusの回答者には、プロとして活動する人だけでなく、趣味としてDJを楽しむ人、本業を別に持ちながらDJ活動をする人、クラブなど公の場でプレイする人など、さまざまな立場の人が含まれていることが分かっています。

回答者全員が世界のDJ全体を完全に代表しているとは言い切れませんが、この調査を通して「DJ=プロとしてクラブで活動する人」だけではないことがうかがえます。

Bedroom DJ・自宅中心の層の存在

調査結果からもう一つ見えてくるのが、「Bedroom DJ」と呼ばれる層の存在です。

Bedroom DJとは、その名の通り自宅の部屋(Bedroom)を中心にDJを楽しむ人のことです。クラブやイベントに出演することを目的とせず、練習や曲のつなぎ方の研究、MIXの制作そのものを楽しんでいる人たちを指します。

「クラブでプレイしていないからDJとは言えない」ということはありません。2021年のGlobal DJ Census結果では、「回答者の中で最も大きな単一グループはbedroom/hobbyist DJ(自宅中心の趣味DJ)だった」という趣旨の説明がされており、2021年の調査回答者の中で、こうした自宅中心でDJを楽しむ人たちが大きなグループだったことが分かります。

ただし、これも「世界のDJの過半数がBedroom DJだ」というように断定できるものではありません。あくまで2021年の調査回答者についての傾向であり、世界のDJ全体の構成比を示すものではない、という理解にとどめておくのが正確な受け取り方だと思います。

日本のDJ人口を調べてみた

世界の状況を踏まえたうえで、いよいよ日本国内の資料を見ていきます。

日本DJ協会とDJ検定

日本DJ協会は、「DJ検定」という検定制度を運営しています。

公表されている情報によると、

とされています。

ここで大事なポイントがあります。この約8,000人という数字は、DJ検定に挑戦した人の人数であって、日本のDJ人口そのものではありません。検定を受けていないDJも当然たくさんいるはずですし、逆に検定に挑戦した人が全員、継続的にDJ活動をしているとも限りません。

同じく、5,000人突破という数字も、あくまで「5級に志願した人数」であり、現在の日本のDJ人口を示すものではない点にも注意が必要です。

なお、日本DJ協会は「将来的には日本国内のDJ人口、100万人化を目指す」というビジョンを掲げていますが、これは将来的に目指す目標であり、「現在すでに100万人のDJが日本にいる」という意味ではありません。この違いは、記事を書くにあたって特に誤解しやすいポイントだと感じたので、しっかり区別しておきたいと思います。

DJスクールに通う人たち

DJを本格的に学べるDJスクールの規模も見てみましょう。

数字を並べてみると、桁が大きく異なることに気づきます。

これは、それぞれの数字が「何を数えているか」が違うためです。例えばⅢ FAITHS DJ SCHOOLの「5,000人以上」は、現在の在校生数ではなく「登録者数」として公表されている数字です。一方、OTAIRECORD MUSIC SCHOOLは「常に約50人の生徒が在校」という恒常的な規模として、F.D.P DJ SCHOOLは2026年8月の取材時点での「生徒数70名」として、それぞれ紹介されています。

このように、それぞれの数字が「登録者数」なのか「現在の在校生・生徒数」なのかも違います。

そのため、これらを単純に足し合わせてDJ人口を計算することはできません。それぞれ「何を数えた数字なのか」を意識しながら見る必要があります。

競技DJの世界:DMC JAPAN

日本には、DJのスキルを競う大会「DMC JAPAN」もあります。

2026年のDMC JAPANでは、以下の4部門で決勝進出者が発表されています。

  • CLASSIC:9人
  • BATTLE FOR SUPREMACY:8人
  • SCRATCH BATTLE:15人
  • THE OPEN:8人
  • 合計:40人

この40人という数字は、あくまで競技DJとして決勝まで勝ち上がったトップ層の人数です。日本のDJ人口を示すものではありませんが、「日本には、スキルを競い合う競技DJという活動層も確かに存在する」ことを示す具体例として、とても参考になる数字だと思います。

日本のDJ人口は結局何人?

ここまで色々な数字を見てきましたが、この章がこの記事で一番お伝えしたい部分です。

なぜここでも確定値は出せないのか

ここまで紹介してきた数字を、一度整理してみます。

資料数字が示しているもの
DJ検定検定への挑戦者数
DJスクール各校各スクールの登録者数・在校生数など
DMC JAPAN競技会の決勝進出者数
Global DJ Censusアンケートへの回答者数
Mixcloudプラットフォームのクリエイター数

こうして並べてみると分かる通り、どの数字も「日本のDJ人口」そのものを示すものではありません。それぞれ調査の対象も、期間も、定義もバラバラです。性質の異なるこれらの数字を単純に足し合わせて「日本のDJ人口は◯人」と算出することは、正確な調査とは言えません。

だからこそ、今回の記事でも「日本のDJ人口は◯万人です」という数字は出しません。

資料から言えること:一定規模の「学ぶ・体験する層」は存在する

数字は出せませんが、これだけは言えると思います。

DJ検定やDJスクールなどの資料から、DJを学んだり、体験したりする人が一定規模存在することは確認できます。

約8,000人がDJ検定に挑戦し、複数のDJスクールに生徒が在籍し、競技会に挑戦する人もいる。それぞれの数字は「日本のDJ人口」そのものではありませんが、これだけの活動が実際に行われているのは事実です。少なくとも「DJに興味を持ち、実際に学んだり挑戦したりする人が一定数いる」ということは、資料から確認できる範囲だと言えそうです。

独学・趣味・オンラインまで含めればさらに裾野は広い

さらに考えたいのが、DJ検定にもDJスクールにも登録していない人たちの存在です。

  • 独学でDJを学んでいる人
  • 自宅中心のBedroom DJ
  • 趣味としてDJを楽しんでいる人
  • YouTubeにDJ MIXを公開している人
  • MixcloudにDJ MIXを公開している人

こうした人たちは、今回紹介したどの数字にもカウントされていない可能性が高いです。DJコントローラーやスマホアプリの普及を考えると、こうした「数字に表れない層」は決して少なくないだろうと想像できます。

ただし、ここで「だから日本には実は◯万人のDJがいるはずだ」と推測を広げるのは、この記事の目的から外れてしまいます。「既存の数字だけでは捉えきれない活動層が存在する」ということまでにとどめておきたいと思います。

YouTubeやMixcloudでDJ MIXを公開する人もDJ人口に含めて考える

Mixcloudの「170万人」の正しい読み方

DJ MIXの公開先としてよく使われるMixcloudは、2020年に「170万人のクリエイター(1.7 million creators)」がいると発表しています。

数字だけを見ると「世界には170万人のDJがいる」と考えたくなりますが、これも注意が必要です。

この170万人は、Mixcloudにコンテンツを投稿しているクリエイター全体の数であり、DJだけでなく、ラジオ局、ポッドキャスト配信者、フェスティバル関連のアカウント、レーベルなども含まれています。

そのため、「世界には170万人のDJがいる」「日本には◯万人のMixcloud DJがいる」という言い方は、この数字の使い方としては正確ではありません。

DJ MIXの公開先としては、Mixcloud自体の活用方法をMixcloudでDJ MIXを公開する方法でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

YouTubeでDJ MIXを公開する人という新しい層

とはいえ、この記事で見過ごしたくないのが、クラブなどでプレイしていなくても、YouTubeやMixcloudでDJ MIXを公開する人たちの存在です。

「DJ MIXを作る」「DJ MIXを公開する」「オンラインで自分のプレイを発信する」ことも、今の時代のDJ活動の一つの形だと私は考えています。実際、クラブに出演する機会がなくても、YouTubeやMixcloudを通して自分のミックスを世界中の人に届けられるようになりました。

ただし、YouTube全体のチャンネル数やMixcloud全体のクリエイター数を、そのまま「DJ人口」として扱うことはできません。あくまで「こうした活動を行う人も、現代のDJ文化の一部として捉えられる」という視点として紹介しています。

DJを始める環境は以前より身近になっている

最後に、これからのDJ人口について少し触れておきます。

「日本のDJ人口は今後増えます」と断定することはできませんが、DJを始めるための環境は、以前と比べて身近になってきたと考えられます。

  • スマートフォンで使えるDJアプリ
  • 手ごろな価格のDJコントローラー(DJ初心者が最初に買うもの完全ガイドもあわせてどうぞ)
  • 初心者でも扱いやすいDJソフト
  • YouTubeやMixcloudでDJ MIXを公開できる環境

こうした要素が重なって、「DJに興味はあるけど、機材もお金もかかりそう」というハードルは、以前よりも下がってきているように思います。

もちろん、これによって将来の日本のDJ人口が具体的にどれくらい増えるかを予測することはできません。ただ、DJを始めるハードルは以前より低くなっていると考えられます、ということは言えそうです。

まとめ

最後に、今回の内容を振り返ります。

日本のDJ人口は◯万人と断定できる公的な数字は、今回調査した範囲では確認できませんでした。

DJ検定の挑戦者数、DJスクールの登録者数・在校生数、DMC JAPANの決勝進出者数、Global DJ Censusの回答者数、Mixcloudのクリエイター数——どれも興味深い数字ではありますが、それぞれ「何を数えた数字なのか」が異なり、単純に足し合わせて日本や世界のDJ人口を算出することはできません。

その一方で、今回の調査を通して見えてきたのは、DJという活動の裾野の広さです。

  • クラブやイベントで活動するプロDJ・セミプロDJ
  • DJバーなどで活動するDJ
  • 趣味でDJを楽しむ人
  • 自宅中心のBedroom DJ
  • スキルを競う競技DJ
  • YouTubeでDJ MIXを公開する人
  • MixcloudでDJ MIXを公開する人

これらは重複することも多く、一人の人が複数の顔を持っていることも珍しくありません。

正確な人数は、今回も分かりませんでした。でも、DJはクラブでプレイするプロだけのものではなく、思っている以上に幅広い人たちが、それぞれのスタイルで楽しんでいる文化なのだと、調べてみて改めて感じました。

私の振り返り

結局調べてみてもよくは分からない、という結果でした。
DJ機材を持っていて今も触っていたらDJにカウントしても良いでしょうが、
「ターンテーブルも有りつつPCDJも使ってます」という複数台持っていたら分からないです的な人もたくさんいるでしょうし、やっぱり分からない。

でも調べ中に目にした「DJ検定」って、面白そうですよね!?
実用できるかは分かりませんが、
級によってお金がかかる・かからないがあるそうです。
4級5級はどうやらネットで試験&お金がかからないらしいです!!
近々DJ検定をやってみようと思います。そしてレポートしますので是非よろしくです。

もしこの記事を読んで「自分もDJを始めてみようかな」と思った方がいれば、ぜひ気軽に一歩を踏み出してみてください。あなたもまた、この幅広いDJ文化の一員になるはずです。詳しい始め方はDJを始めるためのロードマップでも紹介しています。


参考にした情報源

※各数値は執筆時点で公開されていた情報をもとにしています。

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